田中涼子「光の方へ」に寄せて
ジネンギャラリーで開催された、田中涼子「光の方へ」に展示された銅版画、ガラス絵の作品群に、ボクは「祈り」のようなものを感じた。
淡い青を基調とした、主として小鳥が登場する静謐な作品世界は、どこまでも透明でありながら、一筋の光を追い求めている。
その光をもとめる志向がボクには「祈り」のようにみえるのだ。
柔らかい線で描かれたさまざまなモチーフは、どこまでもファンタスティックな様相を示しながら、作家自身の優しくも凛とした感性をさししめしつつ、冷ややかな現実世界と対峙してもたじろぐことがない。
気のせいだろうか、小さなガラス絵たちは、ボクには宗教画のようにすらみえた。
沁み入るような光をかんじさせる展覧会だった。
2023年11月19日
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