テスト印刷のokがでました。
以下の内容で、私刊本を刊行します。
題名 「第三の磁場 辻野久憲試論」
サイズ B6
ページ 40ページ
予価 500円
刊行予定日 4月18日
ジョイス「ユリシーズ」の訳者のひとりであり、「萩原朔太郎の人生読本」の編者・フランス文学者、辻野久憲は、早くに、梶井基次郎、堀辰雄、宇野浩二らとと交わり、最晩年は、フランスのカトリック作家・フランソワ・モーリアックに接近し、短い生涯を終える。
辻野久憲は、結果的に、遠藤周作の文学的出発点たる、日本におけるキリスト教の受容という問題を先駆けている。
卒論は、ネルヴァル研究であり、この点では中村真一郎を先駆けている。
だが、辻野久憲は、私小説にも接近していた。辻野が遺した日本人作家に関する評論は、宇野浩二論、嘉村磯多論がある。宇野浩二も辻野の追悼文で指摘しているように、辻野は、自身の生活の芸術化という課題を追求していたフシがある。
本書は、辻野の最晩年の創作「旅の手帖」を論じながら、宇野浩二「富士見高原」との対比をおこない、辻野久憲と私小説のかかわりについて考察した。
販売先は、神保町パサージュ、未踏の大地になります。
2024年04月03日
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