解説を担当しました。
現代詩手帳に、龍くんについて書いたが、朔くんについてはふれることができなかった。漫画「月に吠えらんねえ」は、作者、清家さんがとられたやりかたは、究極的な読者論とでもいうべきものだ。
今回の解説は、朔太郎にふれてみたいという私の欲望、清家さんがとった作品の印象主体で左川ちか作品を捕捉するというふたつのことをこころがけた。
引用がいっさいなく、自分の文章だけで平易に書いたのは、渡辺一考さんにいわれたエッセイの書き方を守っている。
うまくいったかはわからない。ただ、左川ちかの詩が素敵である、ということがとりわけ、初読者に伝わることを願う。